【初心者向け】ロードバイクはサイズ選び方が9割

ロードバイク

ロードバイクのサイズは身体に合わせて選ぶことがとても重要です。サイズ選びを誤ると、快適な走行ができず、身体への負担も大きくなってしまうからです。

ロードバイクは高速で走行します。そのため細かなサイズ選択が大切で、フレームサイズはもちろん、サドルの高さやステムやハンドルなど、どれも快適なライディングには欠かせない要素です。

本ページでは、ロードバイク初心者が快適な走行をするために知っておきたいサイズについて解説します。「自分に合ったサイズの選び方がわからない」「サイズに関する専門用語がわからない」という方、特に購入前の方や、今のロードバイクの乗り心地に違和感を感じる方には必見の内容ですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

フレームサイズの重要性

フレームサイズは、ロードバイクを選ぶ際に最も重要な要素の1つです。フレームサイズが合わないと、乗車姿勢が悪くなり、体への負担が大きくなってしまいます。また、フレームサイズが合っていないと、適切な姿勢でロードバイクに乗れないため、疲れやすくなったり、怪我のリスクが高まったりすることもあります。

特にロードバイクの場合、フレームサイズの適正さはライディングに直結します。ロードバイクは、前傾姿勢でライディングする乗り物です。それ故に、自分に合ったフレームサイズを選ばないと、腰や肩、膝、首など、身体への負担がより大きくなることがあります。

これでは快適な走行とは程遠くなってしまい、ロードバイクの楽しみを十分味わうことなどできなくなってしまうでしょう。

身長や股下長、体型に応じたフレームサイズの選択は、快適な乗り心地とともに、体への負担を軽減することにつながります。また、フレームサイズだけでなく、ロードバイクの各部の調整も重要です。ハンドルの高さや幅、サドルの高さ、ステムの長さなどを調整することで、より快適なライドを楽しむことができます。

また、自分に合ったフレームサイズであれば、走行性能も向上します。フレームサイズが合わないと、効率的にパワーを伝えることができず、疲れやすくなります。逆に、自分に合ったフレームサイズであれば、パワーを効率的に伝えることができ、よりスムーズな走行ができます。

フレームサイズの決め方や、選ぶ際のポイント

フレームサイズは個人差が大きく、人によって合うサイズが異なります。フレームサイズの適正さは、快適なロードバイクライフを送るために欠かせない条件の1つです。

次からの内容を参考に、適切なフレームサイズ選びをしましょう。

フレームサイズの決め方

フレームサイズは、一般的にBB(ボトムブラケット/クランクを取り付ける軸)の中心からシートチューブ上部までの距離で表されます。
※単位や計測方法はメーカーにより異なりますので注意

フレームサイズを選ぶ際は、メーカーカタログやWEBサイトに、身長ごとの適正サイズが表記されていることがほとんどですので、まずはそれを参考にします。

例えば以下は、私も乗っているスペシャライズドのサイズチャートです。

サイズチャート

まとめるとこんな感じです。

身長適正サイズ
142cmから155cm44
155cmから163cm49
163cmから170cm52
170cmから175cm54
175cmから180cm56
180cmから188cm58
188cmから196cm61
スペシャライズド ターマック サイズ表

ただし、この基準はあくまで目安であり、個人差があるため注意が必要です。またライディングスタイルによって選ぶ基準が異なる可能性があります。

現に私は身長175cmあり、上記のチャート表でいうと適正サイズは54か56なのですが、実際に乗っているのはサイズ52です。決して小さ目ではなくジャストサイズです。

欧米人と日本人の骨格の差もあり、このようにカタログ数値を100%信じていいわけではありません。

失敗しないためにも、もし試乗が可能であれば、試乗をし、それがあなたにとって適正なサイズかどうかを確認することが大切です。とはいえ、初心者の場合、どれが適正なサイズかなど分からないでしょう。ですのでロードバイクのサイズを選ぶ際は信頼できそうな専門ショップに行くか、ロードバイクに詳しい知人と一緒に見てもらうなど、アドバイスしてもらって選ぶことをオススメします。

サドルの高さや前後位置

せっかくフレームサイズが適正でも、サドル位置が適正でなければ、快適なライディングはできません。サドル位置はライディングに大きく影響しますのでここで簡単に解説します。

ロードバイクのサドルの高さは、快適なライディングに不可欠なポイントの1つです。適切な高さに調整されているサドルは、膝や足首への負担を減らし、より効率的にパワーを伝えることができます。

専門店でフィッティングなどを受けてサドル調整をしてもらうのが最も良い方法ですが、ここではご自身でも簡単にできるサドル位置の調整方法を解説します。

サドル位置の調整手順(簡易版)

  1. ペダルが最下部に位置したときに、膝が軽く曲がる高さに調整 ※
  2. クランク(ペダルが付いている棒)を水平にした際、膝とペダル軸のラインが垂直になるよう、サドル位置を調整
  3. サドル位置を前後したことにより、高さのバランスが崩れるため、1と2を繰り返す

※このとき、拇指球ではなく踵をペダルに乗せて膝が伸び切るくらいの高さに調整するとちょうどよい位置に調節できます

以下の画像を参考にイメージしてみてください。

1.サドルの高さ調整を簡易的にやる方法

一般的に膝の角度30度±5度が理想とされているので、それも合わせて確認できると更に良いでしょう。

2.サドル前後の位置調整を簡易的にやる方法

サドルの前後調整は、何か重りのついた紐をぶら下げてみると確認しやすいです。写真は手元にたまたまあったメジャーを膝に当てて確認しています。

サドルの前後位置を調整すると、高さも微妙に変化するので、何度か調整を繰り返しましょう。

ハンドル位置・ステムの長さ

ロードバイクのハンドル位置は快適なライディングに大きな影響を与えます。

ハンドル位置が遠い(ステムが長すぎる)と、体重が前にかかりすぎてしまい、肩や腕に負担がかかります。逆に、近い(ステムが短すぎる)と、体が後ろに傾いてしまい、腰や背中に負担がかかります。

またハンドル位置が遠すぎたり近すぎたりすると、腕の引きつけを使うことができず、パワーを十分に発揮することができません。

適切なハンドル位置は、テクニックやライディングスタイルによっても差があります。不安な場合は専門家のアドバイスなどを受けながら自分に合った位置を見つけるようにしましょう。

適切なハンドル幅の選び方

ハンドル幅の選び方は、肩幅を基準に決定することが一般的です。乗車姿勢時の肩幅と同じくらいの幅を選ぶことで、乗車時のバランスを保ち、肩や腕への負担を軽減することができます。

ただし、肩幅と同じ幅が必ずしも最適とは限りません。例えば「空気抵抗をより減らしたい」「ハンドリングをクイックにしたい」などの狙いがあれば「狭め」、「荒れた路面でも大丈夫なよう安定感が欲しい」のであれば「広め」など。自分に合ったハンドル幅を選ぶためにも、今よりどうしたいのか?を明確にした上で、試してみると良いでしょう。

フレームサイズを間違えた場合の対処法

ロードバイクのフレームサイズが合わないと、乗車時の姿勢が悪くなり、疲労や怪我の原因となることがあります。もしもロードバイクのサイズを間違えてしまった場合、諦めて買い替えるのが理想ですが、以下のように対処してもよいでしょう。

  1. ステムの長さ調整
  2. シートポストの高さ調整
  3. サドル位置の前後調整

乗車時の姿勢が自然になるよう調整を行い、身体への負担軽減と、パワー伝達の効率アップに繋がります。もし自分で対処できない場合は、専門店で相談することをおすすめします。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対処法を見つけることができるでしょう。

ロードバイクのサイズ選び注意点

以下、サイズ選びの注意点です。

身長や体型に合わせて選ぼう

ロードバイクのサイズは、身長や体型に合わせて選ぶことが重要です。選び方の基準としては、以下のようなものがあります。

  • 身長に対するフレームサイズの比率
  • 身長とインサイズ(股下の長さ)の関係
  • 上体長と腕の長さに対するステムの長さ

これらの基準を考慮して、自分に合ったサイズを選ぶことが大切です。

試乗をする

可能な限り試乗をさせてもらいましょう。試乗をすることで、自分に合ったサイズやフィーリングを確認することができるからです。また、試乗中に調整が必要な部分がある場合は、整備士に相談して適切な調整についても相談してみましょう。

メーカーごとのサイズ基準の違いに注意する

ロードバイクのメーカーによって、サイズ基準が異なる場合があります。そのため、同じ身長や体型でも、メーカーによってはサイズが異なることがあるので注意してください。購入前には、メーカーのサイズ表を確認してください。最終的には専門家に確認(相談)して、自分に合ったサイズを選ぶようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

お伝えしたとおり、ロードバイクのサイズは、身長や体型に合わせて選ぶことが重要です。フレームサイズはもちろん、ハンドル、ステムの長さ、サドルの高さなどが、ライディング時の快適性や効率に影響を与えます。

これから購入を考えている方は、できる限り試乗をして、自分に合ったサイズやフィーリングを確認するようにしましょう。

また、ライディング途中で違和感を調整できるように、自分でできる調整なども理解しておくことも重要です。

あなたに最適で快適なロードバイクライフ満喫を願ってます!

投稿者プロフィール

20年ぶり?にMTBに跨り2021年よりチャレンジクラスからエリートライダーを目指すアラフィフ男子。愛車はS-Works EPIC(クロカン用), S-WORKS STUMPJUMPER(エンデューロ&トレイル用), TARMAC SL6 SPORT DISC(ロード) ※いずれもSPECIALIZED。

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